子どもたちに見せたい映画リスト(外国映画)

子どもたちに芸術・文化・表現としての映画を教える時に、もっとも基本的な手段として考えられるのは、優れた映画をたくさん見せること。リュミエール、D.W.グリフィスら映画創成期の作品から『チェブラーシカ』『エレファント』まで、古今東西の映画をリストアップしました。

2008-12-20 UP

子どもたちに見せたい映画リスト(外国映画)

昔むかしの映画は何を描いていたの?

子どもの目から見た大人の世界って?

他の国の人たちはどんなふうに暮らしているの?

映画と現実、その関係は?

子どもたちに芸術・文化・表現としての映画を教える時に、もっとも基本的な手段として考えられるのは、優れた映画をたくさん見せることです。優れた 映画との出会いは、それまで知らなかった世界、豊かな表現世界に対する生き生きとした好奇心をよびさまし、人々の多様なあり方を認め、他人とは違う自分自 身のあり方をも肯定的に捉え、自分なりの好みや価値観を持つためのきっかけをもたらします。

下のリストは、2004〜06年にかけて行われた「諸外国およびわが国における『映画教育』に関する調査」(実施団体:財団法人国際文化交流推進協 会 エース・ジャパン)の調査委員が、映画教育プログラムを実践している人々の助言を得て作成したものです。 いわゆる「子ども向け映画」「子どものためになる映画」のリストではありません。

1. 明治の日本

1900/フランス/リュミエール サイレント映画

2.月世界旅行

1902/フランス/ジョルジュ・メリエス/10分 サイレント映画

3.D.W.グリフィス短編集

アメリカ サイレント映画
ドリーの冒険 1908/12分 罠にかかったサンタクロース 1909/18分 ゲットーの娘 1909/17分 など

4.キッド

1920/アメリカ/チャールズ・チャップリン/50分

5.チャップリン短編集

アメリカ サイレント映画
チャップリンの拳闘 1915 チャップリンの失恋 1915 チャップリンの改悟 1916 チャップリンのスケート 1916 チャップリンの勇敢 1917

6.極北のナヌーク

1922/アメリカ/ロバート・フラハティ/52分 ドキュメンタリー

7.キートンの大列車強盗(キートン将軍)

1926/アメリカ/バスター・キートン、クライド・ブラックマン/106分 サイレント映画

8.ロッテ・ライニガー作品集

ドイツ アニメーション
アクメッド王子の冒険 1926/65分 短編集(計50分)「カルメン」1933「パパゲーノ」1935「ガラテア」1935「眠れる森の美女」1954「長靴をはいた猫」1954

9.サーカス

1928/アメリカ/チャールズ・チャップリン/69分

10.自由を我等に

1931/フランス/ルネ・クレール/81分

11.ル・ミリオン

1931/フランス/ルネ・クレール/81分

12.キングコング

1933/アメリカ/メリアン・C・クーパー、アーネスト・シュードサック/100分

13. レン・ライ作品集

イギリス アニメーション
カラーボックス 1935/4分 虹のダンス 1936/5分 ランベス・ウォークで踊ろう 1939/4分 など

14.夜行郵便

1936/イギリス/ベイジル・ライト、ハリー・ワット/24分 ドキュメンタリー

15.オーケストラの少女

1937/アメリカ/ヘンリー・コスター/84分

16.駅馬車

1939/アメリカ/ジョン・フォード/99分

17.ファンタジア

1940/アメリカ/ウォルト・ディズニー製作/117分 アニメーション

18.赤い靴

1948/イギリス/マイケル・パウエル、エメリック・プレスバーガー/128分

19.ぼくの伯父さんの休暇

1952/フランス/ジャック・タチ/88分

20.禁じられた遊び

1952/フランス/ルネ・クレマン/86分

21.雨に唄えば

1952/アメリカ/ジーン・ケリー、スタンリー・ドーネン/103分 ミュージカル

22.大地のうた

1955/インド/サタジット・レイ/125分

23.狩人の夜

1955/アメリカ/チャールズ・ロートン/93分

24.ハリーの災難

1955/アメリカ/アルフレッド・ヒッチコック/99分

25.赤い風船

1956/フランス/アルベール・ラモリス/35分

26.八十日間世界一周

1956/アメリカ/マイケル・アンダーソン/182分

27.ノーマン・マクラレン作品集

カナダ アニメーション
算数あそび 1956/9分 線と色の即興詩 1955/5分 小鳥のファンタジー 1958/4分 など

28.沈黙の世界

1956/フランス/ジャック=イヴ・クストー、ルイ・マル/85分 ドキュメンタリー

29.老人と海

1958/アメリカ/ジョン・スタージェス/92分

30.あこがれ

1958/フランス/フランソワ・トリュフォー/26分

31.アンネの日記

1959/アメリカ/ジョージ・スティーブンス/150分

32.家なき子

1959/フランス・イタリア/アンドレ・ミシェル

33.大人は判ってくれない

1959/フランス/フランソワ・トリュフォー/97分

34.旅路はるか

1959/イタリア/グラウコ・ペレグリーニ/101分

35.地下鉄のザジ

1960/フランス/ルイ・マル/93分

36.わんぱく戦争

1961/フランス/イヴ・ロベール/94分

37.僕の村は戦争だった

1962/ロシア(ソ連)/アンドレイ・タルコフスキー/94分

38.野のユリ

1963/アメリカ/ラルフ・ネルソン/94分

39.サウンド・オブ・ミュージック

1965/アメリカ/ロバート・ワイズ/174分 ミュージカル

40.猿の惑星

1968/アメリカ/フランクリン・J・シャフナー/113分

41.チキチキ・バンバン

1968/イギリス/ケン・ヒューズ/143分 ミュージカル

42.ケス

1969/イギリス/ケン・ローチ/112分

43.ロバと王女

1970/フランス/ジャック・ドゥミ/90分

44.パンと裏通り

1971/イラン/アッバス・キアロスタミ/12分

45. ピーター・ラビットと仲間たち ザ・バレエ

1971/イギリス/レジナルド・ミルズ/90分

46.ミツバチのささやき

1973/スペイン/ビクトル・エリセ/99分

47.都会のアリス

1973/ドイツ/ヴィム・ヴェンダース/111分

48.ユーリ・ノルシュテイン作品集

ロシア アニメーション
話の話 1979/30分 霧の中のハリネズミ 1975/10分 アオサギとツル 1974/12分 キツネとウサギ 1973/12分 など

49.トリュフォーの思春期

1976/フランス/フランソワ・トリュフォー/105分

50.魔法使いのおじさん

1978/インド/アラヴィンダン/88分

51.チェコ・アニメーション選集 アニメーション

イジィ・トルンカ、ヤン・シュヴァンクマイエル、イジ・バルタなどの監督特集/スデネク・ミレル監督のもぐらのクルテクシリーズなど

52.ロシア・アニメーション選集 アニメーション

チェブラーシカ 1974/ロシア/イワン・カチャーノフ/64分 など

53.冬冬の夏休み

1984/台湾/ホウ・シャオシェン/98分

54.友だちのうちはどこ?

1987/イラン/アッバス・キアロスタミ/85分

55.霧の中の風景

1988/ギリシア/テオ・アンゲロプロス/125分

56.100人の子供たちが列車を待っている

1988/チリ/イグナシオ・アグェーロ/58分 ドキュメンタリー

57.動くな、死ね、甦れ!

1989/ロシア/ヴィターリー・カネフスキー/105分

58.ウォレスとグルミット短編集

イギリス/ニック・パーク アニメーション
チーズ・ホリデー 1989/23分 ペンギンに気をつけろ 1993/29分 ウォレスとグルミット、危機一髪 1995/31分 など

59.ジャック・ドゥミの少年期

1991/フランス/アニエス・ヴァルダ/120分

60.音のない世界で

1992/フランス/ニコラ・フィリベール/99分 ドキュメンタリー

61.青い凧

1993/中国/田壮壮/138分

62.スナッパー

1993/イギリス/スティーヴン・フリアーズ/95分

63.キリクと魔女

1998/フランス/ミシェル・オスロ/71分 アニメーション

64.テディベアのルドウィック

1998/カナダ/コ・ホードマン/48分 アニメーション

65.岸辺のふたり

2000/オランダ/マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット/8分 アニメーション

64.エレファント

2003/アメリカ/ガス・ヴァン・サント/81分

65.カレル・ゼマンと子どもたち

1981/17分 ドキュメンタリー

68.上海アニメーション選集

中国 アニメーション
牧笛(ぼくてき) 1963/特偉/20分/水墨画 鹿鈴(ろくれい) 1982/唐澄ほか/19分/水墨画 琴と少年 1988/特偉/19分/水墨 画 猿と満月 1981/べ勤/10分/切紙 蜘蛛の泉 1983/光希/24分/セル画 ナーザの大暴れ 1979/光希/59分 不射之射  1988/川本喜八郎/24分/人形

*諸外国およびわが国における『映画教育』に関する調査最終報告書(2006年3月)より。このリストは幼稚園児から高校生ぐらいまでを対象にして います。また、ここでいう「映画教育」とは、「映画館で映画を見せることをベースに、子どもたちに芸術・文化・表現としての映画を、学校という枠にとらわ れずに教えること」を意味します。鑑賞プログラムを実践する際には、映画を見せるだけではなく、鑑賞前後に、作品解説を加え、感想を述べ合うといったプロ グラムを合わせて行うことが重要です。