~国内外の映画祭レポートなど~

映画祭のはらわた – 『PASSION』監督 濱口竜介がみた国際映画祭舞台裏 怒濤の1万字レポート!(第三回)

午前中、藝大3期生の修了作品の手伝い仕事を終えて、朝日ホールに駆けつける。まずは『リーニャ・ヂ・パッシ』の見逃したラスト2分を見る。なるほど。そもそも、この日は「flowerwild」の石橋今日美さんの取材を受ける、ということで早めに来たのだ。

文| 濱口竜介

2008-12-17 UP

【告知】『PASSION』が1/10(土)に飯田橋・東京日仏学院エスパス・イマージュにて上映されます!
濱口監督の対談有。詳しくはこちら(日仏学院のサイトへ)

11月28日

午前中、藝大3期生の修了作品の手伝い仕事を終えて、朝日ホールに駆けつける。まずは『リーニャ・ヂ・パッシ』の見逃したラスト2分を見る。なるほど。そもそも、この日は「flowerwild」の石橋今日美さんの取材を受ける、ということで早めに来たのだ。実は、石橋さんは藝大のメディア専攻の助手をされていたので、ペドロ・コスタやフィリップ・ガレルの編集者ドミニク・オーブレイさんが来校した際の話(石橋さんが通訳していた)、横浜の校舎にあるスタジオでニアミスしていたときの話などで盛り上がる(その当時、僕は『SOLARIS』という課題作品を撮影していた)。「flowerwild」自体も拝読していたウェブ誌なので、それに載るかと思うとまた緊張。取材っていうのは当たり前だが慣れないもんです。間を埋めるように喋ろうとするけれども、出て来る言葉は必ずしも思う通りの言葉ではなく…。それでも石橋さんにフォローを頂きつつ気が付けば1時間が経つ。もし次『PASSION』に興味を持って頂いて、取材をしようって方がいらしたら僕ではなく、ぜひ役者さんに聞いてみてください。きっとより多くのことがわかるんではないかと思いますんで。

ガリンシャ
『ガリンシャ』

シネマ・ノーヴォ
『シネマ・ノーヴォ』(以上ジョアキン・ペドロ・デ・アンドラーデ)
サッカー選手ガリンシャのドキュメンタリーと、ブラジルの映画運動シネマ・ヌーヴォのドキュメンタリー。先の取材で精根尽きたか、ここでも寝る。アンドラーデは12/6にアテネでやるので、それに行こうかな、と。ガリンシャの飛ぶような動きは目に焼き付いている。

私は見たい
『私は見たい』(ジョアナ・ハジトゥーマ/カリル・ジョレイジュ)。

レバノンを舞台にしたカトリーヌ・ドヌーヴ主演のドキュ・ドラマ(て何だろ、しかし)。ドヌーヴの変化し続ける美しさにはため息をつく。しかし、この映画が示すのは、「戦争を決して見ることはできない」ということである。それは戦争において、「視線」と「銃弾」がほとんど同じものだからだ(「見られる」ことはほとんど「撃たれる」ことと同義である)。


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