~国内外の映画祭レポートなど~

映画祭のはらわた – 『PASSION』監督 濱口竜介がみた国際映画祭舞台裏 怒濤の1万字レポート!(第二回)

友人と一緒に『ノン子36歳(家事手伝い)』を観に行く。上映前の時間つぶしに「ITOCIA」のダッキーダックでお茶をする。現在書いてる脚本のことなど少し相談する。

文| 濱口竜介

2008-12-17 UP

【告知】『PASSION』が1/10(土)に飯田橋・東京日仏学院エスパス・イマージュにて上映されます!
濱口監督の対談有。詳しくはこちら(日仏学院のサイトへ)

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友人と一緒に『ノン子36歳(家事手伝い)』を観に行く。上映前の時間つぶしに「ITOCIA」のダッキーダックでお茶をする。現在書いてる脚本のことなど少し相談する。

ノン子36歳(家事手伝い)
『ノン子36歳(家事手伝い)』(熊切和嘉)
坂井真紀を捉えた素晴らしいショットが幾つも。櫓の倒れる様子も1ショットで捉えられている。

今思えば、この後『サヴァイバル・ソング』を見ればよかったが、またやることができて、結局帰る(後日ユー・グァンイー監督に「DVDがあれば…」とお願いするも、「全部配ってしまった」と言われる。ですよね、ちゃんと見れる時に見ます)。

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昼、フィルムセンタ-6階で行われたユニジャパン/フィルメックス共催(?)のパーティーに出席する。ユニジャパンさんで海外映画祭関係者向けのスクリーニングが行われるので、その開会式のようなものか。ここでは拙作『PASSION』もDVDで上映頂けるらしい。何か次につながっていくといいけれども!
プロデューサーの方も来場していて、映画界にも不況直撃と聞く。これからどんどん撮りにくくなるだろう、ということだ。まあ、でも、それはそれでいいことだと思いますよホント。イラン出身のアミール・ナデリ監督とここで会う。『PASSION』のDVDを3枚くれ、と言われる。嬉々として約束する。

夜と昼
『夜と昼』(ホン・サンス)
「韓国のロメール」(字幕やクレジットなどあからさまなオマージュ)ホン・サンスの、開き直りに近い境地。日中色々あったので少し寝てしまったが、基本的に今までのホン・サンス作品の中では1番よかった(いい加減で)。フレームの外に出た人間が帰って来るか否かはロメールとの大きな違いだ。

夜、丸の内カフェの「Party Brazil」へ。今回のブラジル映画特集(そもそもは移民100周年)を反映してのことだろう。ブラジル音楽ぽいのがDJでかかったり。あら、オシャレ。ブラジル料理の「豆と肉の煮込み(正式名称わからず)」がうまい。

この日は、プレノンアッシュの篠原さん、城戸さん、芸大教授筒井さんらとロメールの話なんかをして楽しく過ごす。ヴェネツィア映画祭でのロメールなど、直接見聞きされた貴重なエピソードを伺う。年齢越えて同好の士に出会えるのは心安いことだなあ。

ただ、国籍の壁の方は、なかなか越えられない。何にせよ英語ができないと、本当にダメだ、と痛感。海外から来る監督は軒並み英語で自分の作品について語るのに長けていて、これが国際標準か!と思う。


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