~国内外の映画祭レポートなど~

『KARAOKE』と『EARTH』:カンヌ映画祭からシンガポール経由でヴェネチア国際映画祭へ(後編)

サウンドデザイナー森永泰弘。カンヌ、シンガポール、そしてヴェネチアへと到る旅の記録。

文|森永泰弘

2009-09-18 UP

EARTHa

9月3日

朝成田を出発。現地時間で明けて4日午前0時に着。
今回、ヴェネチアでの滞在は3日間という若干強行スケジュールでしたが、東京フィルメックス映画祭の林加奈子ディレクターに渡伊前に極めて具体的なアドバイスをもらったこともあり——日差しが強いのでサングラスを持っていくこと、虫除けスプレーは必須だということなどなど——充実した滞在でした。
ヴェネチアに到着して最初のビックリしたのは船でのお出迎え。飛行機から降りて荷物がおろされるのを待っていたら、僕のネームプレートを持った映画祭関係者が待っていてくれて、車で2分ほど船着き場に到着。この船が立派! しばらく船にのっていたら、川の奥手から花火が見えて感動! さらに満月の月に照らされた運河で二重に感動! ただ、現地の人の話によれば、運河はめちゃんこ汚いらしいですが。。。それにしても感動しました!

9月4日

R0012068R0012066今回もカンヌに引き続き、映画はそれほど観ることは出来ませんでしたが、たまたま運良くヴェルナー・ヘルツォークの新作でデヴィッド・リンチがエグゼクティブ・プロデューサーを務める“MY SON, MY SON, WHAT HAVE YE DONE?”を観ることが出来ました(おそらくプレスかマーケット向けの試写?)。会場は画面も空間も巨大なのですが、音量が作品のサウンドデザインを壊さずに爆音(この調整は非常に難しい!)だったので、感動してしまいました。作品の中身は別問題なのですが…(苦笑)。

9月5日

そんなヴェネチアの楽しい一時もライブの日になるとさすがに焦りを感じてきました。緊張というよりも焦り。会場はきいたこともない離れ小島(SAN SERVOLO ISLAND)、演奏開始が深夜0時30分、海外でライブをする場合は電圧やケーブルなどが悩みの種なのですが、いちばんの心配はいざという時に小心者になる自分の性格。。。


1 2 3 Next