第1回 銀座シネパトス
銀座四丁目の交差点から歌舞伎座方面に徒歩一分。晴海通りの両側にそびえる二本の大きな時計台がすぐ目に入る。その時計台を結ぶようにして地下通路が通っていて、銀座シネパトスはその地下街に位置している。
銀座シネパトスがこのほど名画座宣言を発表した。3スクリーンのうちいずれか1スクリーンを割り当て、今年7月から名画座番組を展開するとのことで、現在は第三弾「大島渚特集」が二本立てで連日上映されている。
ここ数年都内では徐々に旧作上映の熱が増している。常時旧作の特集上映のプログラムを組んでいる文字通りの名画座に加え、ロードショーと並行してコンスタントに名画座的な特集上映をする劇場も入れるとかなりの数になる。実はいま、名画座は復活の波が来ているのではないか。
名画座宣言と今後の展望を銀座シネパトス支配人の鈴木伸英氏にお訊きした。
名画座宣言までの経緯
実は2002年にも名画の上映はやったんです。それまで夜の興行では『マタンゴ』など特撮ものや神代辰巳監督の日活ロマンポルノなど、そういった傾向の映画をやっていました。その枠で熊井啓監督だとか木下恵介監督だとか『羅生門』であるとか、いわゆる名画をやってみたんですね。ただ夜は興行的には厳しかった。お客さんから「どうして昼やらないんだ」という声も頂いて試しにモーニングショーにもっていったら入りが良かったんですね。その後しばらく私は別の劇場に移ることになったんですが、いつか戻ってきたら名画座をやりたいと思っていました。それもレイト、モーニングの枠だけでなくて昼の興行で、ですね。
それと番組編成上の問題です。これまでシネパトスは新作の上映およびムーブオーバー(ロードショーが終わっても引き続き集客力がみこめそうな作品を別の劇場に移して上映を続けること)で番組を組んでいたんですが、ここ数年洋画のロードショー館が不振で、当館のようにムーブオーバーした作品を上映する劇場が、銀座地区でも結構増えてきたんですね。その影響で次の作品がなかなか決まらない。独自の番組編成が必要になってきたという状況がありました。
往年の日本映画を劇場で観たいというお客さんの声も多かったので、それなら銀座地区の名画座を復活させてお客さんに喜んでもらえるほうがいいんじゃないかという思いがあり、今回の名画座宣言に至りました。










